
2010-09-14
前回のコラムに似てますが、、、
樽とは何者でしょうか?
当然ながら樽は『容器』です
国内外問わず、そしてそのカタチを変えて樽は『容器』として使われてきました。
日本
ではしょうゆや味噌、そして日本酒の製造や貯蔵、
海外
ではワイン、ウィスキー、ブランデーなどの主にお酒の貯蔵や熟成につかわれています。
樽自体の形状は違いますが、樽に詰めることで運搬や熟成が出来るようになり、その熟成によってさらに美味しくなるなどプラスアルファの効果が生まれることに違いはないと思います。
かつて、船での貿易が盛んだった時代、その運搬には西洋樽が良く使われていたようです。
これは西洋樽独特の形により、転がして移動させることが容易であることがイメージできますが、海運の設備が今より整っていなかった時代には非常に重宝されたことがうかがえます。
貯蔵
という面でも、長期(5年や10年)にも耐える樽は世界中でその力を発揮してきました。
ウィスキーやブランデーでは10年程度熟成させて、初めてその美味しさを感じられますが、12年、15年と年月を重ねるほどその美味しさにロマンというかストーリーを感じ、五感をフルに使って楽しむことができます。
つまりおいしい物に出会うまでには『時間』という隠し味が必要というわけですね。
日本では、
日本酒には美味しさの成分として、杉樽の成分がありますが、今ではその杉の香りを楽しめるのはお正月などで鏡割りをする際の菰樽(こもだる)位になってしまいました。
もちろん、まだまだ伝統の方法で製造段階で杉樽を使って日本酒本来の味を守っておられる清酒製造企業もたくさんあります。
昔で言う特級酒、その美味しさを知っている方にとっては貴重な存在であり、これからも提供し続けてほしいと思います。
ただし、
醸造酒である日本酒は常温での長期熟成ができない為、あくまでの短期的な熟成貯蔵となります。
それでも十分美味しくなりますが、蒸留酒ほどの純度がないので温度湿度管理が必要となります。
私たちが取り扱う洋樽は、
基本的に比較的アルコール度数の高い蒸留酒を貯蔵し、また熟成する為のものがメインになります。
その洋樽にもいくつかの分類があり、中に入れるお酒によって適するものが変わってきます(ここら辺はまた後日)。
例えば、『焼酎用の樽に焼酎を詰めて熟成させる』という通常の使い方もすれば、
中古ではあるものの、『違う種類のお酒の熟成をしてきた樽に焼酎を詰める』など、さまざまなバリエーションがあり、一口に樽熟成といってもとても奥深い面もあります。
また、ワインは醸造酒でありワインを貯蔵する為にも洋樽が使われることから日本酒や他の醸造酒等を洋樽で熟成してみるという試みも増えてきているようです。
ただの容器ですが、熟成という能力を持つ『ただものではない容器』ということですね。
(川向広誓)
※内容に関しましては十分注意しておりますが、樽やお酒についてはとても深い知識も必要とされることから誤った認識などで事実と違うこともあるかもしれません。そういった際にはメールなどでご一報いただければとおもいます。
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